研究者らは、平均年齢およそ5.7歳のラブラドールとビーグル各32頭ずつ、太り気味の個体と標準または痩せ気味の個体に分類し、実験を行いました。犬たちは、最初の4週間はベースラインとなる同じ食餌(Purina ProPlan Sport Active 26/16 chicken and rice)を与えられました。その後4週間は、半分は高タンパク・低炭水化物の食餌(タンパク質49.4%、炭水化物10.9%)を、半分は低タンパク・高炭水化物の食餌(タンパク質25.5%、炭水化物38.8%)を与えられました。犬たちは食事だけでなく、運動面でも同じような日常の環境下におかれました。
肥満はもはや人だけでなく犬の健康問題にもなってきています。研究こそたくさん行われてはいるものの、では何を食べたらベストなのか、それは人においてもなかなか導き出すことができない答えだと思いますし、一般にいいと言われている食べ物でも、健康状態や年齢によって個体ごとに体が受ける影響は異なるでしょう。ですから、食餌だけでなく、運動や毎日の生活の中で、いろいろな面から愛犬の QOL を高めるようにしていけるといいのではないかと思うのです。 (satoko)
【参考サイト】 ・American Society for Microbiology http://www.dogactually.net/blog/2017/02/post-932.html